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日記

 

12月30日

斜陽の国。

と言えば、高校時代から「オスマントルコ」「ベネツィア共和国」「清朝」の3つを思い出してしまう。

大航海時代、そして2つの世界大戦は世界史のハイライト。

当然内容も詳しく覚えることが増える訳で、上り調子にある国々に比べ、これらの国々は、去りゆく国家として初学者の記憶に刻まれていく。

が、当然、今の日本も斜陽の国と言えるのではないかと思う。

今後、日本が経済成長を遂げ、そして中国をはじめとする国々に追い抜かれていく場面を学ぶことが日本史の1シーンになるだろう。

そう考えると、坂の上の雲、という歴史絵巻は実に幸せなものに思える。

いわば、日本人の現実逃避、というかその類に近いのではないか、と。

坂の上、に登場するような人物を日本が生んだことはまぎれもないが、現在教育システム、世界情勢を考えると、坂の上、の後の40年間の方が近い。

2010年は友人夫妻に子どもが生まれる。

それだけできっと私にとって良い年となるであろうが、さて、彼らの子ども達の時代に少しでも憂いの少ない国に我々はできるための努力ができる年になるのか、と考えれば気持ちも重い。

ただ、2009年は私にとって良い年であった。

何が良かったのかは、特に思い付かない。正月にかけて思い出したいものだ。

 

 

 

12月22日

クリスマスプレゼント、という課題をいまだ抱えているが、

今年は普段頂いてばかりの親戚の皆さんに少しばかりお歳暮を贈ることができた。

 

すると、嬉しいことに電話を頂いて声を聞くことができた。

 

この時期、やはりクリスマスで盛り上がってるのかと思ったら、

ある甥は、「明日は餅つき大会だよ」と盛り上がっていた。

餅つき大会であれだけ盛り上がれる彼は幸せな時を過ごしているのだな、と思ったが、

考えてみれば餅つきなんてやったことがない。

もし、私が明日第九の代わりに餅つき大会だよって言われたら、それは盛り上がるだろうなと思った。

1万人の第九よりも1万人の餅つき大会の方が凄いと思うがどうだろう。

とりあえず、5000人の第九が両国国技館で2月末にあるけれど、

餅をつきながら2楽章なんか演奏したら、やたらテンポが良い餅つきになるのでは、と考えてちょっと楽しくなった。

 

そう、第九。

サントリーホールの第九では、P席に合唱が入らず、舞台上に合唱が配置された。

思いがけなく近くに合唱団が立ち、ホルンとしては随分音が吸われて正直練習とのギャップで悩みながらの本番。

せめて、音が吸われないように配慮が欲しいような気になり、

キャンギャル風エナメル衣装のミニスカ生足でやってもらえないか、と考えたが、どこに言ったらいいものか。

足下をすり抜けて音が反射板に辺り、ホールに音を響かせられる。

最近、海外のオケでは脱燕尾服が結構見られる。黒シャツ、とか。

脱白ブラウス黒ロングスカート、という動きは無いものだろうか。

 

 

12月18日

事業仕分けに関して業界内でも話題だ。

 

シドニーのオペラハウスは世界遺産になったらしい。

日本が戦後建てたもので世界遺産に登録できると誇れる建物はあるだろうか?

バブル期が生んだ建築物を我々は今どういう思いで使用しているだろうか?

 

その結果仕分けが行われている、と思うと感慨一塩だ。

その考えの延長では、仕分け、徹底してやればよいと思うし、その結果、もし、文化、教育への予算が減らされたとしても、現行の政治システムにおける最も重要な衆議院選挙を経て決まったことであればやはり一度やらせてみるほか無いのではないだろうか。

 

ただ、一言付け加えるならば、

古代中国でも、近代ヨーロッパ史でも、つまり、古今東西、国が滅ぶ前は演奏家が逃亡した。

 

もちろん、殷の殷の紂王が力を入れて整備した、とされる朝歌は、その都市名からわかるように、朝から祈りの歌を朗唱する都市で、決して殷の紂王が音楽に無関心であったわけではない。ヒトラーもワーグナーの音楽を最大限に利用し、ブルックナー・リンツのオーケストラは絶大な保護を受けたという。だが、殷王朝は紂王の代で滅び、ドイツ第三帝国はあっけなく崩壊した。

 

さて、どこに逃げよう、とふと考えたら地震がやってきた。中国では王朝が滅ぶ際に、地震が頻発した。

当時は、天災も為政者の責任であったという。

結局釣り合いこそが最も大事な要因なのだろう。

 

日本は他の先進国に比べ、国家予算における「文化」「海外貢献」の割合が著しく低い。

 

私はジャイアンに対してスネ夫みたいな国と思っていたが、もはやスネ夫ですらない。

エンゲル係数がやたら高くて借金まみれ、年金は使い込んで、友達はいない。

しかも、おもちゃ(と遊び場)も貸せなくなって「お前のものは俺のもの」体制ではいられなくなってしまった。

 

ちなみに、こんな状態が前にもあって、ある国の首相の祖父は、

「統帥権干犯」とか叫んで軍部暴走の礎を築いたということである。

 

 

12月10日

結局、今日の小学生は3,4年生だった。

低学年でも高学年でもなく、なかなか厳しい戦いだったが、

なかなかのキャラクター揃いで楽しい音楽鑑賞会となった、と思う。給食は無し。

3年生に向けて敢えてヴィラネル。

けっこう真面目に聴いてくれた。

エコーはストップだった。ミュートも無し。おじさんは嘘を吹いたよ。

が、ナチュラルホルンのところはちゃんとハンドストップでやった。

小学生向けのコンサートとしては結構勝負をかけた、と思う。

 

たまには、ホルンの事情を知る人向けに日記を書いてみても良いだろう。

 

さて、お知らせ。

なかなか都内では聴けない京都芸大の皆さんの演奏会。

 

「Ensemble Soiree & Vocal Joint Concert」

2010年1月6日(水)

19時開演(18時30分開場)

ティアラこうとう小ホール

一般1500円 学生1000円

フランセ 木管4重奏曲
イウェイゼン パストラーレ&ダンス
イベール 3つの小品
トゥイレ 六重奏曲
シュトラウス 万霊節
サンサーンス あなたの声に心は開く  など

出演

秋本悠季 メゾソプラノ
市川未来 ピアノ
下野依子 フルート
上品綾香 オーボエ
山本梓 クラリネット
猪口宏和 ファゴット
今井希 ホルン

 

つの笛集団キャンプにも参加してくださった意欲的な学生が参加するアンサンブルです。

コンクールでも最近は地方の大学の学生が元気良いように感じてます。

滅多にない機会ですので是非!

京都の若いはんなりとしたエキスを吸いに是非お出かけ下さい!

ほんにまあ、あんさんけびんこすなあ、男前どすえ。と大人気。

チケット、もし申し込みがあれば、私のメールから申し込みしていただければお取りできます。

どうぞ、よろしくお願いします!

 

ティアラこうとうの小ホールは割合狭い割に響き、アットホームなコンサートとなることと思います。

 

 

12月9日

新日フィル室内楽シリーズの本番が終わり安堵。

その後、ワンコインパーティを経て、飲みに中華居酒屋へ。

こちらは私にとって鬼門。潰れたり、暴れられたりの記憶を持つ店。だが、気をつけて入店。

やはり新日フィルの話になり、

「音楽教室ってのは大事だ」という話になる。

子どもの時の音楽教室のことをやはり覚えているからだ。

私自身、山形県新庄市に関西フィルが来てくれたことを覚えている。

私が小学校6年生の時の話。最後の曲はフィンランディアだったことまで覚えている。

今思えば、所謂「文化庁」の仕事なんだろうけど、印象深い音楽教室だった。

 

そんなに記憶に残ることか、と思うと、

とても明日の小学校ミニコンサートは二日酔いではいけない。

数十年後に、新日のホルンの人が二日酔いで変な演奏していった、

という記憶を持った青年に会う羽目になったら・・・。

そう考えて、深酒は止めて明日の準備にとりかかるべく、である。

しかも、割としっかりとしたプログラムにしてしまった。

まあ、大人に聴かせても遜色ないプログラムの方が案外、と思っているが、

正直ハリキリ過ぎかもなあ。

まあ、高学年だったらヴィラネルくらい我慢してくれるだろう。

 

 

12月6日

11月最終日に仙台にてイベント。

友人の結婚式。

それで、前日に仲間が集まった。

現在本屋で働いているやつが、会うなり、

「そういえば、変態仮面買った?」

知らなかった。あの変態仮面が復刊しているという。

変態仮面は私が中学校時代に伴走してくれた漫画。

「あ、かぶっちゃった・・・・」

「フォォォォォォォォォォォ・・・・」「このフィット感・・・・」「それは私の・・・・」「イヤァァァァァァァァ・・・・」

毎回オチが一緒。

毎週のくり返し。

 

今でこそ、「変態仮面」と「クラシック音楽」は相通じるものがある、と理解できる。

どちらも「くりかえしの芸術」である。

まさに「形式美」。

私が現在クラシック音楽を仕事としていることも、変態仮面のおかげだったのだ。

執拗にテーマが繰り返される「フーガ」を好きになったのも変態仮面のおかげ。

コンクールの2次課題でロッシーニのヴァリエーションを選んだのも変態仮面が深層下にあったに違いない。

 

ありがとう、変態仮面!

私の中では「塩野先生」「宮城谷先生」そして「あんど慶周先生」が三本柱。

西洋史、中国史、そして形式美の素晴らしさをこの方達の作品を通して学び続けている。

 

さて、変態仮面の話は置いておき、友よ、結婚おめでとう。

披露宴でジョジョの「やれやれだぜ」を新郎にやらせたのは世界でも稀なケースだろう。

でも、ジョジョが一般的で本当に良かった。

変態仮面が一般的な漫画だったらとてもじゃないが、やらせられなかった。

全く、やれやれだぜ・・・・・。

 

 

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