つの笛の演奏会が無事終了。
岸上君のマッターホルンはとても素晴らしかった。
マッターホルンを体全体で表現しきったホルン奏者は世界でも彼だけだろう。
今後の活躍が期待される奏者と言えよう。
鉾山さんの新曲も発表することができた。
あのサウンドはこれまでにないもので、きっとこれから世界中で演奏されるようになるはずだ。
さて、私は今日、山形・新庄へ帰郷。
新庄・最上公園の桜はまだつぼみから、ちょっと咲いたくらいとのこと。
満開の桜を見ることはできないかもしれないが、
故郷の桜を見るのはいつ以来かわからない。
毎年、私に桜の写真をメールで送ってくれていた友人は現在オーストラリアに単身でいる。
今年は私が送ってやる番だ、と思うが、今日は最高気温が13度。
明日から暖かくなるようだが、ちょっと期待できないな。
そんなわけで、5月4日は山形テルサで演奏する。
とても楽しみ。
つの笛集団の練習が終了。
あとはG.P.と本番。
意外な企画で、当日は我々も楽しむことに徹することができる。
引っ越しも日程が確定してきた。
そう、引っ越し。
あとは、ネット、というか通信環境をどうするか。
N社かK社にするか、そんなところだ。
N社の、たぶん、下請けの方なんだろうが、
電話で、早くしないと工事が間に合いませんよ、と強気の営業。
私が、嘘付くことなく、K社と迷っているんですよ、というと途端に意気消沈。
どっちがお得か、と聞く前に、よろしくお願いします、と切られた。
K社のお得感にはN社、為す術もないのだろうか、と思わざるを得ない。
できれば、数字をあげて、うちの方がお得です、とやってくれたら良かったのだが・・・。
海外では、ホットスポットだらけで、電話代、というか通信費は下がっているという。
日本は地震で大変な国だ。
何は無くとも、情報、通信、ってな時代はこの国に来るのだろうか・・・。
水と安全に金がかかる代わりに、通信費はお任せください、って、なんないものか。
電車の中で、地震警報が鳴り響くのを見ると、そう思う。
まあ、ネットでの情報なんて、実に些細で虚飾されたものだけどね。
おっと、ただし、このページでの「演奏会おすすめ情報」は間違いありませんぞ。
4月29日つの笛集団、絶対に、今回はおすすめ。
久々の休み。
思えば、3月の震災以来、休みをゆっくり過ごしたのは今日が初めてだ。
ヘルペスも傷が完治せず、ようやく楽器を吹かない日を作ることができ、
おそらく明後日、つの笛の練習では痛みを感じずに吹ける久々の感覚を楽しむことができるだろう。
バラの騎士も、昨日伊賀上野で行った演奏も楽しかったが、
正直痛かった。
痛みに耐えてよく頑張った、とある人が言っていたが、まあまあ私もがんばったと思う。
ところで、伊賀上野といえば、忍者だ。
私も、忍者の格好でステージに立った。
おそらく、忍者の格好でクルミ割り人形を吹いたプロホルン奏者は、
世界広しといえど、そうそういないのではないか。
貴重な体験であった。
だが、あの赤、というか、ピンクというか、あの布の色では、全然忍んでない。
まさに、忍びないというか・・・。
そういえば、先日、スタジオで忍たま乱太郎ムービーの録音を行った。
最近、忍者つながりの仕事が多い。
まてよ、この前まで演奏していた「バラの騎士」
劇中に使われるバラも銀細工だ。
銀細工。
銀と言えば、水戸黄門のお銀。
お銀はくのいち忍者!
やはり忍者つながりか。
まてよ、ホルンといえば、ラッパの仲間。
ラッパといえば、らっぱ。
「らっぱを放て!」のらっぱは諜報活動を行う忍者のことだ。
ということは、そもそも忍者には縁が深い楽器ではないか!
ということで、やたら忍者に縁がある今日この頃だ。
バラの騎士。
6時からの演奏会が10時30分に終わる。
家に着いたら11時過ぎ。
大変ではあるけれど、曲が素晴らしいからなあ、と思う。
最後のトリオは本当に素晴らしい。
元帥夫人が歌い始める。
「自分の恋人を若い娘に譲る、それが私の愛し方だ。」
という内容の歌詞だが、上昇のゼクエンツが毎回楽しみでならない。
冷静に考えると、ドタバタ劇なのだが、
あの高揚感は半端ではない。
ワーグナーは神話で高揚感を出したが、
シュトラウスは三角関係で高揚感を出す。
それでいて安っぽさも陳腐さも無いのだから、
まさに、職人技も極まれり。
次回がいよいよ千秋楽だが、あのトリオをしばらく味わえなくなるのはさみしいものだ。
そういえば、オクタヴィアンは17歳。
17歳といえば、バスジャックとか、キレる17歳、というのが一時期流行った。
オクタヴィアンも、ブチギレて、男爵を刺してしまう。
もちろん、貴族にはフェーデという暗黙のルールがあったので、犯罪、という感覚はそこに無いのだろうが、
明らかに、若いと言うことは愚かと言うことだ、という格言がピッタリではある。
そんな17歳を好きになる元帥夫人・・・。
考えれば考えるほど、おもしろいオペラだと思う。
もうすぐゴールデンウィークだ。
今回は法事があり、実家方面に帰省するが、
新幹線の予約開始日が未定とのこと。
最悪並んで乗れば良い。
だが、一般の旅行客は東北地方を避けるだろうなあと思わざるを得ない。
5月は山菜も美味い季節。
ドイツの5月とは比べられないが、わっと芽吹く。
山形の草いきれのにおいが楽しみだ。
楽しみと言えば、GW中に山形で吹奏楽の演奏会がある。
5月4日、山形テルサにて。
山形交響楽団の井上さんが発起人となり計画が進められている。
そういえば、吹奏楽は本当に久々だ。
実に楽しみ。
特にアルメニアンダンス。
ただ、私の好きなスウェアリンジェンはやらないみたいだ。
そういえば、スウェアリンジェンはオケのために曲は書いていないのだろうか。
リードのオケ版は前に演奏がなされていたが、あえてスウェアリンジェン、ってのはどうだろう。
今日は、実質70分の演奏会。
メインは新世界だが、これが実に短く感じた。
というのも、オペラ、バラの騎士は4時間20分。
これに比べれば、本当に短い。
ただ、オペラはピットの中に入って吹く分、ある意味気楽。
見られていることを意識せず演奏だけに集中できる分、楽。
と言うわけで、70分の本番であったが、やたら疲れた。
それでも楽しかったのは、新世界が名曲であったからだろう。
もし、ショパンの1番だったらどんだ気分だっただろうか。
ちなみに、「ショパンの1番」が一番やりたくない曲、であることは、
きっと世界中の3番ホルン奏者の共通項目であるような気がする。
で、強がって、「サンサーンスの3番よりもある意味嫌だ」と言ったりしてね。
まあ、そういった後に、ショパンの1番の方が良いか・・・と思ったりする。
心の、奥底じゃなくて、大分浅いとこでね。
だって、ホルン奏者だから。
さて、明日は4時間20分の方です。
支援コンサートまでの緊張からか、その後のすったもんだか、
疲れが出たらしく、上唇にヘルペスができた。
しかし、最近、素晴らしい薬が登場し、
かつて1日5錠服用だったのが1日2錠という。
効き目も素晴らしく、何とか今日、満足はできなかったが、演奏には耐えることができた。
私自身、唇に対する物理的痛みにも耐えたが・・・。
まあ、一晩寝れば、かなり楽になるものと思われる。
が、ストレスを抱えてヘルペスを作るようでは、被災地の方のため役に立つなんて夢のまた夢だ。
さて、地方選挙戦。
今回、政体を変える、ということに言及した政治家は、西側にしか現れなかった。
民主主義が戦後から現在まで続き、もはや、別の政体の登場が待たれる。
しかし、今回、都民は4年間のモラトリアムを選択。
どうなることやら。
今回の震災が与えた影響は、政治的に、色んな意味で大きい。
ただ、自民党が政権を取れば、
「地震がおきても、原発に問題があっても、神の国だから大丈夫」
というようなアフォな発言が多くなるんだろう、と思うだけだ。
個人的には、現場でバリバリ指揮を執った、自衛官の中堅クラスが政治家になってほしい。
というと、軍国主義だ、と言われそうだが、
古代ローマはそうやって平和な多民族共存国家を作ったのだし、
多くの戦争は、軍事に無知な政治家によって引き起こされていることを忘れてはならない。
さらに、自衛官は人の命を奪うどころか、救うために命をかけている方々であること、
そして、今は、多くの方が亡くなった、いや、今も亡くなりつつある有事だ、ということも。
三陸方面支援のためのコンサートが終了。
10日あまりの広告にもかかわらず、予想を大幅に超える103名の入場者に支えられた。満席であった。
当日、足を運ばれたみなさん、協力してくださったみなさんに心からの感謝を。
大槌出身の方もたくさん来てくれた。
そして、現状がどうなのかを、実際目で見てきた人が教えてくれた。
今日、電話で、昨年大槌での演奏会に尽力してくださった方が3名行方不明だと知った。
テレビやインターネットはごく一部の、いわば、自主規制された情報。
今回、演奏会を行い、一番意味があったのは、
ある方が、大槌で見て、聞いたことを私に吐露してくれたことだった。
到底ここでは書くことができない残酷な現実だ。
大槌を応援する、と言いだし、楽器を吹くのなら、その思いを背負い、自分をかけてやらなくてはならない。
その方は、震災前の大槌の写真を見て泣いていた。
新国立劇場で「バラの騎士」。
指揮は我々の監督のアルミンク。
のハズだった。
が、来ない、ということで、他の指揮者が振っている。
やっぱり怖いんだろうなあ。
中国でSARSが流行ったときも、「中国になんか行っちゃダメ」って感じになった。
アフガニスタンやイラクでの戦争の時もそうだ。
今、リビアに行ってボランティアしてこい、と言われたら、正直困る。
日本は極端に中東の情報が少ない。
昨日、パッと見た情報は、「また誤爆か」というものだけだった。
普通に生活していても「うっかり」殺されるんだ、と思える情報だ。
人々はどんな生活を送っているのか実情はほとんどわからない。
ただ、「爆撃で人が死んでいる」と言われたら、怖い、行きたくないと思う。
東京は、多少の品薄はあるけれど、都内には食べ物もあって、飲食店も通常通り営業しています。
なんてことは他国では報道されないだろう。
「放射能が出ています。煙もでました。強い放射能を含んだ水が流れ出ています。」
と連日報道されているだろう。
だから、アルミンクが日本に来なかったのは、仕方がない、と私は受け止めている。
代わりの指揮者が来て、練習もした。
調整もあり、練習を1日増やしたのだし、あとは、本番の演奏を楽しむだけだ。
だから、この件に関しての興味は、
5月の定期演奏会で、アルミンクが棒を振り下ろしたとき、どんな音がするか、だけ。
それにしても、バラの騎士、本当に素敵なオペラだ。
正しいことは何なのかわからない。
私は、自分の仕事があるから、と言い訳しつつ、東北に行かず、瓦礫の1つも拾ってはいない。
東北のため、と言いつつ、遠方からコンサートをする。
綺麗事を述べる。
この混乱時に良い子ぶりっ子のコンサートをするのは、トイレットペーパーを買い占めるのと何ら変わらない。
このコンサートは「花見」だ、と私は思っている。
桜が咲いた。
花見は仲間とやるものだ。
酒を飲み、歌を歌い、春を祝う。
昨日、また大きな地震がやってきた。
でも、その度ごとに、立ち上がらねば、永遠に春は来ない。
だから、みんなで歌い、そして立ち上がろう、という決意の花見。
新潟、燕三条の親戚が、葬式の時、
仏様のところに旅立つのはめでたいことだから、と、
泣きながらカラオケを歌っていた。
その気持ちはようやくわかった気がする。
我々は花見をしなくてはならない。
正直、今回の震災で、「Pray for Japan」と我々日本人が言うのに戸惑いがある。
海外の直接何もできない人が日本のことを自分たちの信じる神々、または神に祈るのはわかる。
だが、我々は当事者だ。
もし、東京電力の人間が、「原発事故が収まりますように」と祈っていたらどうだろう。
祈ることよりもやることがあるだろう、と怒りで一杯になる人が多いのではないか?
震災孤児が増えている。
我々は、つまり社会全体は孤児たちの親にならねばならない。
家族にならねばならない。当事者だ。祈っている場合か!
親なら、まず子どものために頑張って働かなくちゃ!!
当事者は、現状を把握し、考え、そして行動しなければならない。
Work for Family.
Move for Friends.
とりあえず、今日、私は動いてくる。
協力してくださる方に、
新日フィル 阿部雅人氏、藤田麻理絵氏
読売日本交響楽団 松坂隼氏
というホルン奏者が増えた。
いずれも福島県にゆかりを持つ方々。
福島の家族も大変なのに、私の家族を心配してくださる東北人だ。
ちなみに、今日のプログラム
R.ワーグナー:エルザの大聖堂への入場
J.S.バッハ:管弦楽組曲より G線上のアリア
W.A.モーツァルト:アベ・ベルム・コルプス
W.A.モーツァルト:魔笛序曲
A.ライヒャ:三重奏曲より
K.シュティーグラー:聖フーベルトミサより
休憩
E.ボザ:森にて
O.フランツ:無言歌
岩手県民謡:南部牛追い唄
山形県民謡:最上川舟唄
F.ショパン:英雄ポロネーズ op.58
みんなで参加 お楽しみコーナー
L.v.ベートーヴェン:エグモント序曲
19時から、新宿ドルチェ楽器にて
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2014年8月30日14時開演
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紅組キャプテン大野雄太
白組キャプテン上間善之
ピアノ石井理恵
総合司会チャーリー犬和田
抱腹絶倒で夏バテにはウナギより効果あり!!お見逃しなく!
「岩手県大槌町」を
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