トップページ > 日記 最新 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年(12月) 

 

日記

 

12月30日

しめ飾りを買わねばなるまい、と思い、東急ハンズへ。

たくさん売っていたが、結果としてしめ縄だけを買って、

後はなにか自分で飾るか、と思った。

 

まあ、とにかく、飾るわけで、飾る、と言えば、どうしてもユダヤ教の過ぎ越しの祭りを思い出してしまう。

「過ぎ越し」というのは、ユダヤの神様は怖い神様で、戒律をまもらねば、

たたりがある、という厳しい神様だ。

祭りにはヤギの肉だったか、皮だったかを玄関先に吊るさねばならなく、

それを怠ると、大変なことになる、と聞いたことがある。

 

日本古来の神様は、それに比べれば、随分おおらかである。

しめ飾りを飾らなかったからといって、天罰が下るわけでもない。

初詣に行かなかったからといって、天罰が下るわけでもない。

 

じゃあ、何でしめ飾りを飾るのか、と言われれば、分からないが、

分からないから説明できないので、

民主党政権は、そのうちしめ飾りを仕分けの対象にするかもしれない。

門松じゃないとだめなんですか?

クリスマスツリーを正月に飾ってはだめなんですか?

かくして、数年後には、門松は廃止され、どこもクリスマスツリーが正月も出しっぱなしにされる。

えっ?クリスマスツリーは廃止にならないのか?

それは大丈夫。

欧米諸国の感情を逆なでするようなことはしないだろうし、

なにしろ韓国はキリスト教徒がたくさんいるのだ。

 

まあ、どうでも良いけどね。

ところで、ローマ法王が、中国の宗教弾圧について、批判をしたけれど、

ローマ教会が進化論など、科学的な考え方を弾圧していたことはすっかり忘れてしまったようだ。

 

日本人の宗教観であれば、

キリスト教の神ですらも、八百万の神々の一人で祝うことができる。

これは冷静に、他人の考えを聞くことができ、タブーも少なく、進歩的だと思うのだが、

それを、一神教の人々は、無宗教と呼ぶそうだ。

 

ちなみ、私と私の妻のひそかな趣味が、御朱印帳を持って神社をまわること。

「古風なスタンプラリー」と思っている時点で信仰心が薄い。

ローマ法王とかが四国でお遍路とかするようになったら、世界から宗教戦争がなくなるのだろう。

 

おっと、年の瀬なのにだいぶ話が際どいな。

 

12月28日

先日、東京農業大学の定期演奏会が行われた。

顧問を長年勤められた教授の退官を祝う演奏も行われた。

東京農業大学の吹奏楽部は応援団の組織の一部であり、

教授は応援団の顧問、ということで尽力された方であるが、音楽の先生ではない。

音楽の先生でないのに、彼の退官を祝って学生、OBが集まって演奏する、というのは、

いかに彼がすばらしい顧問であったかを端的に証明するものである。

 

演奏会の打ち上げの場で、その顧問の先生と1年ぶりに飲んだ。

それでも覚えていてくれて、わざわざ自分の席の隣に呼んで散々酒を注いでくれた。

一番うれしかったのは、私の喜びを伝えると、共に喜んでくれたこと。

 

私の生徒である彼は私と同郷、山形県の出身。

農大に入ってきたとき、ホルンはまったくの初心者であった。

それが、4年生として最後の演奏会では、

ホルン経験者とはいえ、後輩に1番を譲り、支え、セクションを作り、

ワーグナーの序曲では立派に自分の役割を果たしたのである。

 

大きいことは、彼が部活をやめずに頑張りぬいてくれたことだ。

吹奏楽部は運動部と同様、なかなか苦しい部活であり、

ゼミ、就職活動と両立させるのは大変であったろう。

にも関わらず、ホルンを吹くのをやめず、4年間の部活で頑張り、

またと無い友人を得、実りある大学生活としたことに、心から喜びを感じた。

 

惜しむべくは、 彼のような熱い魂を持つ人間が、故郷山形の地で大活躍、とはならず、

千葉県の某所での就職となったことであるが、いやはや立派な企業であるし、

この不況の中、快挙といってよいだろう。

 

さて、今年の箱根、東京農業大学はシードで走る。

彼は、その応援で引退とのこと。

顧問の教授にとっても箱根引退レース。

精一杯応援してきてほしい。

 

私は・・・・・

往路に私はTVの前で応援するのが精一杯。

復路、つまり、3日はニューイヤーの本番。

演奏合間に楽屋のモニターで応援してるって言ったら、これはこれで、

しっかり仕事しろって言われそうだし、なかなかコメントしにくいところ。

 

 

12月27日

「今年もあとわずか」。

正月といえば、家族や親戚が集まる時期だと思っていた。

「茶の間では紅白を見ながら大人は宴会。隣の部屋では子供たちがファミコン」

というのは、案外われわれの世代が共有する思い出かもしれない。

「ファミコン」を「人生ゲーム」や「すごろく」「トランプ」に置き換えればどうだろう。

 

今年は帰ることができない。

すると、両親が家に来るという。

明治神宮やら浅草やら、行ってみたいものだなあ、と思っていたので、

それも悪くないかと思う。

 

それにしても、今日も、明日も、「来年分の練習の日」だと、

もはや年末なのか新年なのかわからなくなってくる。

正月の意味がニューイヤーとジルベスターという仕事をやる口実だけに思えてくる。

 

そういうわけで、「本番ごとに飲む」というのは、区切りとして実に大切なことのような気がしてきた。

目の前の仕事を綺麗に片付けて、清々しく飲むのは難しい。

ひとつの本番を終えて、反省し、次に生かそう、という気持ちは、

大晦日に一年を振り返り、正月に一年の目標をたてるのに似ている気がする。

 

まあ、終焉後に気持ちよく飲めるのが少ないように、

大晦日に1年間を振り返ると苦い気持ちになるのは一緒。

やれやれ。

 

ユリウス・カエサルは「人間は見たいと欲することしか見ようとしない」と言った。

まさに至言で、私も、反省すると押しつぶされそうで酒を飲む。現実を見ないのだ。

酒は忘れさせてくれるけれども、解決はしてくれない。

 

そろそろ、真剣に自分を見るときに差し掛かっている、と思わざるを得ない。

来年は、決断の年にしたい。

 

 

12月26日

富山へ行ってきた。

24日は雪が降り出し、降りしきる中を関越道→北陸道で富山へ。

 

24日は、とりあえず、一緒に往路を共にした三人で夕食。

本来、寿司を食べるつもりではなかったが、ホテルに紹介されたお店は寿司割烹であった。

焼き魚などを食べようと思っていたが、店の主人は握る気満々。

結果はどれもすばらしかったが、印象に残ったのは鯵とブリ。

一点だけ、不審な点が、「デザート」。

「デザート」です、と出されたオシャレな竹の器に入ったプリン。

だが、食ってみると、プリンではなく豆腐。

富山では豆腐のことをデザートと認識しているのだろうか?

それとも・・・・。

 

25日、11時にホテルをチェックアウト。昨夜とは違う寿司屋へ。

午前11時25分。

寿司屋へ到着。

すると、5分後、待ち構えたようにオーケストラメンバーが続々と入店。

演奏旅行の楽しみ、というのはやはり食にある。

昨夜の嵐でブリ漁はできず、残念ながら、品切れ。

それにしても、バイ貝の素晴らしさは補って余りあるほど。

貝好きとしては、これから富山に注目し続けねばなるまい。

 

雪のため、列車が遅れてG.P.は30分押すも本番は時間通り終了。

それからが大変。

 

北陸道はほぼ通行止め。

結局、飛騨・高山経由、松本からの中央道を利用。

一般道の山越えで松本まではなかなか厳しい道のりだった。

まさか富山への旅で岐阜県を回るとは思わず。

 

21時に出て、我が家へは午前3時過ぎに到着。

復路は5人と増え、私は後部座席の真ん中というポジション。

両脇は女性。 なかなか良い条件ではある。

とはいえ、さすがに長時間で疲れてしまった。

家に着き、横になっていると、しばらくして嘔吐感。

酒も飲んでいないのに、吐いている自分に驚く。

乗り物、あるいは閉所に弱いのは相変わらず、ということか。

今日は休みで良かった。

 

渋谷のYAMAHAに行く。今日が営業最終日だそうだ。

楽譜を大量に購入した。

この店でこんなに買い込んだのは最初で最後。

秋葉原パソコンのパーツ屋T-ZONEも11月末で無くなったそうだ。

本はネット通販で買うのが便利になった。

しかし、本屋の存在意義は全く失われてはいない。

平積みになっている本を手に取り偶然買った本が面白かった、ということは良くある。

同じように、偶然手に取った楽譜が大切なレパートリーになりうる可能性は十分にある。

 

悲しいかな、新たなレパートリーと出会う可能性が減ったと言える。

 

 

12月23日

友人の力を借りてPCを組み立て、WIN7環境に以降。

PCに関しては忙しいと言えただろう。

つまり、PCをいじる心を亡くす程度にはその他のことで忙しかった。

PCを新調したとほぼ同時期に、ある海外のプレイヤーと接触し、

まあ、隠すことのほどでもないか、ロンドンのジョナサン・リプトンだけど、

ブレス、アタックなど基礎を見直し始め、

ますます仕事も面白くなった、ということもある。

 

休日で、明日はPCの環境を整えよう、と思っていた矢先、

オケに急病が出て休日出勤したり、旅で1週間家に帰れなかったり、

そもそも宴会が多いとか。

忙しい程度が充実した日々だ、とは思う。悩みも多いが良い一年だったと言えそうだ。

 

このHPを愛読されている方には申し訳ないが、更新が途絶えつつも、

私は十分楽しくやっております。

 

ようやく、先ほどHDDの移行が完了し、更新できる環境が整いました。

長かった。

というわけで、

また4日ほど、宴会と旅が続きますが、その後、しばらくは更新に力を入れたいと思っております。

残り少ない今年ではありますが、よろしくお願いいたします。

 

ちなみに、今年、私が演奏する本番は、富山・東京交響楽団第九、のみです。

アシスタントに元首席のTさん、3番に都響首席のAさんなのに、

なぜか、私が1番に3楽章ソロ付き・・・・。申し訳ない気持ちでいっぱい。

とはいえ、正直光栄であり、楽しみ。

あとは、来年の練習。ニューイヤー。

年末のひと時に自分の練習ができ、来年に気持ちを向けるのも良いことだと思う。

 

 

11月20日

仕分け第3弾、は、前回までよりマスコミの取りあげ方もぬるく、

かえって党内からの反発を招いているそうだ。

が、この仕分け、というのは素晴らしい考え方で、

むしろ、国会と行政におけるチェック機関として定期的に開催して欲しいと思っている。

 

まあ、チェック機関があったからと言って、それが完全に有効に働くわけではないのだが・・・・。

 

ちなみに、我々の場合、お客さんの入りと拍手の程度で毎回が厳正なチェックが行われていると行って良い。

 

つまり、生かしているのかどうか、は我々次第、という訳だ。

演奏はどうだったのか、お客さんにどう受容されたのかは考えなければならないところだと思う。

それくらいやらなければ、無責任というものだ。

 

そういう点から見て

先日、新日フィルの「チャイコフスキーの悲愴」、「マーラーの悲劇的」が好評だった、ことを考えよう。

あの拍手は、「指揮者に対する賞賛」か、 「新日フィルへの賞賛か」

或いは、

「この時代とマーラーとの妙なる符合への納得か」

・・・・どうだろう。

いや、考え過ぎか。考えすぎは良くない。

 

そういう点から考えると、マーラーの1番で大拍手が起こるのは嘘くさいと言わざるを得ない。

大音量にまみれてめでたしめでたしってのは健全なんだろう。

 

メンデルスゾーン始め、「無言歌」と付いた曲は多いが、

歌詞がないだけに演奏する際、聴く際は純粋音楽として受けいれる事が大切だ。

 

 

 

11月18日

11月。

9月から更新が止まっていた。

最大の理由は燃え尽きたこと。

そして、文章を書くのが怖くなっていたこと。

 

思い切って書き始めよう。

さて、その間色々あった。おおよそ暗い問題。

たとえば尖閣、北方領土、という問題。

 

思うに、多くの人は「技術」を過信しているのではないだろうか?

 

歴史的に見て、「技術や経済力」は外交に影響を与えない。

日本の技術力も外交には全く影響を与えないだろう。

発展途上国にしてみれば、

日本の技術力はすごいと思いながら、自分の国の技術にも誇りを持っているはずだ。

 

では、技術力はどう生かすのか?

 

それは、良い例が2000年前から提示されている。

 

ギリシャは、衆愚政治に陥った後、国はローマに吸収されて無くなった。

だが、優れたギリシャ人は、医者や教師、会計士としてローマで活躍することができた。

つまり、優れた日本人は、日本が無くなってからも十分海外で活躍し続けることであろう。

自分が海外でも活躍できるという自信がある人は、日本に寄与しなくとも大丈夫だ。

実際、日本政府やマスコミは、海外で活躍する日本人を賞賛している。

 

日本が無くなった後の事を考えるべきなのだろうか?

それでも、私は故郷山形が好きだし、東北が好きだ。

特色のある日本の風土は面白い。興味が尽きない。

この夏、行ったことの無い県は、「鳥取、香川、徳島、宮崎」のみとなった。

日本は本当に面白い。

だから、働くのだ、と思いたい。

 

9月にリサイタルをして、燃え尽きたが、

頑張らない人が増えれば、日本が終わるときが近付くのだ。

 

終わるときには、兆候がある。

どの時代も、演奏家が逃げ出す。古代中国からドイツ第三帝国まで。

 

あ、一応言っておくが、最近ドイツ語をちょっとずつやっているのは、逃げ出すためじゃない。

そろそろ指揮者が何言っているのかわからないのが悔しくなってきたから。

みんな、闘え!私は闘う。

 

闘えば、その分だけ日本がちょっとだけ延命する。

 

 

前の月へ

 

 

information

NEW!
ホルンで紅白歌合戦2014
新潟りゅーとぴあ2年連続登場
あのホルン紅白が新潟に帰ってきます! これは見逃せない!ご家族そろって新潟へ!

2014年8月30日14時開演
入場料1000円
紅組キャプテン大野雄太
白組キャプテン上間善之
ピアノ石井理恵
総合司会チャーリー犬和田
抱腹絶倒で夏バテにはウナギより効果あり!!お見逃しなく!

 


dolce

「岩手県大槌町」を

     応援しています

otsuchi

 

 

 

njp

tsunobue

 

inserted by FC2 system